皆さんは「問題」「困難」といった言葉を英語で何といいますか?おそらく以下のような表現にするのではないでしょうか?
問題:Problem
困難:Difficulty
もちろん英語の意味としては間違いではないのですが、ビジネスにおける問題・困難については、アメリカ人は別の言葉を使う傾向があります。
ここでは、アメリカ人が使う問題・困難に対する英語表現をお伝えします。また、なぜそのような表現を使うかについても、アメリカの文化的背景と絡めてお伝えします。
アメリカ人が使う「問題」「困難」の英単語
アメリカ人は問題や困難のことを「Challenge」と言います。特にビジネスではProblemやDifficultyではなくChallengeと使う傾向があります。
Challengeは本質的に問題や困難の意味を持ちますが、それほど否定的には聞こえません。Challengeという言葉は、解決できる、または対応できるもの、というニュアンスを持っているからです。
このように肯定的な意味合いを持つため、この言葉はビジネスで頻繁に使われています。
僕も過去に会社の海外トレーニーの一貫で、アメリカに半年間住んでいた経験があります。そのときのアメリカ人のボスに「Problem」の代わりに「Challenge」を使うよう指示を受けていました。
日本人が聞いてもChallenge(チャレンジ)はポジティブなイメージを持ちますよね。
Challengeは身体に障害を持つ人にも使われる
最近アメリカでは、challengeと言う言葉を障害やその他の不利な点を持つことの婉曲語法として使われるようになりました。例えば、身体に障害を持つ人は、「physically challenged」である、とよく言われます。
Challengeは乗り越えられるという意味を持ち、handicappedやdisabledほど否定的なニュアンスがないため使われるようになりました。
アメリカは良いことに重点を置く文化である
アメリカの社会では、良いことに重点を置き、否定的になり過ぎないことが大切だとされています。これは、十分に努力すれば全て問題を解決できるという、アメリカ人の楽観的な見方の反映でもあります。
日本の社会では、どちらかというとポジティブなことよりもネガティブなことに焦点を当てられるケースが多いと思います。日本の企業で勤めている方も、あまり褒められる経験をしている方は少ないのではないかと思います。日本人はどうしても否定的なことに目を向けがちなのですよね・・・
僕はアメリカの良いことに重点を置く文化にとても共感できるので、日本でも広めていきたいと思っています。
Challengeの文法
文法について言うと、日本語で言うチャレンジは、外来語の動詞としてよく使われていますが、英語では名詞として多く使われます。
またチャレンジを日本語で動詞として使う場合は、目的語は様々ですが、英語ではchallengeの目的語は普通、人間だけに限っていいます。従って、
I always try to challenge spinach.
と言うよりも、
I always try to challenge myself to eat spinach.
の方がより自然な英語です。
ちなみにspinachは日本語でほうれん草という意味です。アメリカにあるほうれん草は日本にあるほうれん草とは形が異なります。以下にアメリカにあるspinachの写真をのせておきます。
始めて見たときは、「これは本当にほうれん草なのか?」と驚きました。普通にピザの具として使われたりしています。日本のほうれん草のイメージだと、ピザの具として使われるのはおかしいですよね(笑)
おそらく調理法が全くことなるので、アメリカのほうれん草と日本のほうれん草のイメージが大きく異なるのでしょう。
さいごに
皆さんのまわりには様々なchallengeがあると思います。
英語を話せるようになることもchallengeの一つです。
ただし、challengeは解決できる・対応できる・乗り越えられるものです。
ぜひ僕と一緒に様々なchallengeに立ち向かっていきましょう!
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