日本人の強みって何だろうと考えたことはあるでしょうか?あなたがもし海外に住んだことがあれば、実感レベルで日本人の強みを理解できていると思いますが、大半の方は旅行レベルでしか海外に行ったことがないと思います。これからのグローバル競争では、自分の強み、もっと広く言えば日本人の強みを知っておくことが、競争で優位に立てると考えています。今回は日本人の1つの強みである「協調性」と弱みである「同調性」について記載したいと思います。
日本人は協調性と同調性を備えている
まずは協調性と同調性について、僕なりの定義を説明します。
協調性:互いに協力しあうこと
同調性:周りと同じ行動をとること
定義を明確にしたところで、話を進めたいと思います。先ほども日本人の強みは「協調性」だとお伝えしましたが、これは間違いないです。僕たちは集団社会において「お互いに助け合いましょう」という精神を備えております。実際に仕事でもチームを組んでそれぞれが助け合いながら仕事をこなします。日本人はチームワークが強みだといってもいいでしょう。
そして日本人の弱みは「同調性」です。協調性はお互いに協力しあうというポジディブな意味ですが、同調性は周りに合わせるとか権力の持っている人に合わせるといったネガティブな意味になります。そして日本はこの同調性がメチャメチャ根強い文化となっています。
日本人のいう協調性は同調性のことである
僕たちは子供の頃から「協調性を持ちなさい」と言われて教育されてきました。それが互いに協力しあうことだけにフォーカスされていれば問題ないのですが、実はそうでもありません。日本人が言う協調性のには、お互いを強力しあう以外にも、「周りに合わせる」という意味が含まれています。周りに合わせる態度は協調性ではなく同調性になります。何が言いたいかというと、日本人がいう協調性は同調性も含まれているのです。実際に協調性と同調性について同様のツイートをされている方がいたので貼り付けておきます。
日本人の言う協調性は、基本たいてい「同調性」で、なんで同調性を全員に求めるかと言うと、ぶっちゃけコミュニケーション経験が低すぎるんだよね。少しでも自分と違う他者が出てくると、それとどうやりとりしたらいいのかわからない。
— 森哲平 (@moriteppei) May 28, 2018
協調性って言葉が今いいように使われているけど、協調性ってそもそもお互いの妥協点をみつけて歩み寄るような姿勢だけど学校が求めているのはどちらかというと皆と同じことしろとか上の指示に文句言わず従えっていう同調性だよね。
— NYA~n (@kuronyanhanako) May 28, 2018
日本人は同調性を特に求めてきます。少しでもみんなと違うことをすると、「あなたは協調性がない」と言われてしまったりします。今の多様化が進んでいる時代、同調性に何のメリットもありません。むしろ「他人との違い」が評価されるべきですよね。「みんなと同じが良い」というのはある意味日本人の文化なのですが、このような文化はグローバル時代にはあっていないことをここで強く伝えておきます。
同調性をなくせば日本はもっと強くなれる
かつては企業大国ニッポンと言われていたものの、液晶テレビやスマートフォンのように、多くの製品がグローバル競争に負けているのが現状です。この1つの要因として日本人の根強い同調性があるのではないでしょうか?
高度経済成長期ではとにかく作れば売れる時代だったので、ひたすら上司の言うことを聞いてモノづくりすれば売れていました。しかし今はより付加価値のある製品じゃないと売れない時代になってきています。より付加価値を付けるためには、みんなが考えないようなアイデアやオリジナリティが必要なのですが、同調圧力が働くと、誰もが思いつかないような素晴らしいアイデアが採用されないといった悲しい結果になります。せっかく協調性という強い武器があるのだから、同調性のような不要な文化はさっさとゴミ箱に捨てて、日本人をアップデートしていきたいですよね。
そもそも同調性は誰が得をするのでしょうか?正直誰も得をしませんよ。みんなが自分を犠牲にして周りに合わせる。そしてストレスだけが溜まっていく。こんな人生嫌ですよね。
同調性がなければ日本人はもっとハッピーになれるはず。
仮に自分らしさを否定してくる人がいたらこう言ってあげましょう。
Open your mind!
新たな考えを受け入れようや!
“Open your mind”は直訳すると「心を開け」ですが、「新しい考えも受け入れよう」という意味で使われます。まさに受け入れ力ですね。人間、許容できる範囲(tolerance)が多いほうがいいですよ。このことについては以下の記事も参考にしてみてください。
僕が会社の海外トレーニーの一貫で、アメリカの語学学校にいたときの話をすると、いつも僕はトートバッグを持って歩いていたのですが、みんなに笑われていました。グローバルスタンダードではトートバッグは女性が持つものなので、男性が持つとゲイに思われるんですよね。僕はみんなに笑われていたときは”Open your mind!”と良く言っていました(笑)
今ではグローバルスタンダードに合わせるためにトートバッグを持つのをやめました。日本人男性はグローバルスタンダードで見るとゲイ的なファッションが多いので気をつけないといけないですね。以下の記事にも詳しく記載しております。
まとめ
日本人の強み:協調性(互いに協力しあうこと)があること
日本人の弱み:同調性(周りと同じ行動をとること)があること
日本人は同調性を協調性として捉えているケースが多いですが、同調性は協調性とは別物であり、同調性のメリットはないです。強みの協調性にフォーカスしましょう!
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